モラハラ夫についての悩み相談室
Q.夫の行為がモラハラではないかと悩んでいます。
地元のカウンセラーさんに相談に行ったところ「モラハラは治らないから離婚するしかありません」と言われて、とてもショックを受けています。まだ子どもが小さいし決心がつきません。本当に離婚するしかないのでしょうか?
A.解決策はひとつではありません。 離婚を考える前に行う重要なことがあります。
あなたの人生を幸せにするのはあなたです
結婚も離婚も、この人生上ではひとつの道にすぎません。
夫がどうだから幸せとか、子どもがこうだから幸せ、というものではありません。
どの道を行くか、あなたの生き方が問われています。
幸せに生きたいですか?
だとしたら、あなたが幸せになる道を選びましょう。
夫の言葉の暴力にお悩みなら、その状態を解消できるように今すぐ動く必要がありますね。
モラハラ行為をする人が加害者で、受ける人が被害者。
このような見方をされることが良くあります。
が、コミュニケーションは双方向で影響し合っているので、この関係は両方でつくっていると言えます。
どちらが悪いか、どちらのせいか?
どちらでもありません。
まずこの考え方から抜ける必要があります。
でも、渦中にいる人が自力で抜けるのは困難です。
どうぞ助けを求めてくださいね。
味方になってくれる人が必ずいます。
相手を悪者にしていると、悪者にされた人は不快になり、感情を害します。
だからどんどん関係が悪くなってしまうのです。
まずは自分が幸せになる道を選ぶと決めましょう。
心の中の叫びは表に出ていない
先日、子どもが生まれてからのご主人の変化に戸惑ったNさんがご相談にみえました。
「赤ちゃんの世話でいっぱいいっぱいなのに、夫のために凝った料理を要求されたり、突然、話しかけても無視されたり。育児も全く協力的ではありません。
初めての出産だったので、実家に里帰りしたのですが、期間が長すぎると怒って、2度と帰るなと言われています。夫が帰宅する時間が近づくとビクビクして、子どもが泣いても抱っこすることも苦痛です」
Nさんは、夫が大声を上げないように、機嫌を損なわないように、いつもビクビクしながら気を遣っていました。
この時、ご主人の心では何が起こっていたと想像できるでしょう?
子どもが生まれてからすっかり変わってしまった妻が遠くに行ってしまったように感じて、必死で取り戻そうとしているようにも見えます。もちろん子どもじみています。でもそれにも理由があります。
またコミュニケーションの適切な方法がわからないと、感情に任せた言葉を使うことがよくあります。
この表面上の言葉に、実は意味はありません。
言葉の裏に「本心」が隠れているのです。
それでも、言葉そのものがきついために、言われた妻は傷つきます。
このご夫婦に起こっていることは、自分の領域を守れず、相手の領域を尊重できていないということです。
お互いの距離が近づきすぎて、相手の領域に侵入してストレスを生んでいます。
夫婦であっても、適切な距離を保つことが重要です。