Communication House  『サクイエ』

親子関係・夫婦関係 <ほんもの家族>

「これからの子育て」新しい時代のほんものコミュニケーション

「これからの子育て」新しい時代のほんものコミュニケーション

今、親としてできる大切なこと

初めて執筆した本が出来上がりました。
この本を通じて私がお伝えしたいのは、これまでの「常識」にとらわれずに、これからの時代にふさわしい新しい子育てを皆さんと一緒に考えたい、ということです。

時代が急速に変化し、個性や多様性が重視される世の中になってきました。これからの時代を生きる子どもたちは、周りと同じようにするのではなく、自分らしく生きていくことが求められます。そのためには、親としてどんな役割を果たすか、この本ではその指針を示しています。

子どもの「育つ力」を信じて、個性を尊重する

これまでの子育ては、「親が子どもを育てる」という考え方が中心でした。しかし子どもにはもともと自分で成長する力が備わっていることを、私は確信しています。

つまり、親が何かを「してあげる」ことよりも、まず「子どもを信じて任せる」ことが大切だと気づいたのです。子どもが持っている個性や興味を尊重し、そのままを受け入れることが、子どもにとって最高の成長の土台になるというわけです。

本書では、親が子どもの「生きる力」を信じ、無理に型にはめるのではなく、その子が自然に伸びるように寄り添う大切さを紹介しています。

反抗期やイヤイヤ期も、親にとっては子どもの本心を知る絶好のチャンスなのです。子どもが何を伝えようとしているのか、サインを見逃さずに受け止めることで、親子ともに気づきや成長が得られます。

さらに、子どもの言動に反応するのであれば、それは親自身の内側で起こっていることです。そのことそのものに深い意味があります。
子どもは無意識ですが、親が適切に自分自身の問題に向き合えるようにきっかけを作ってくれているのです。

親は子どもの「応援団」になる

新しい時代の親の役割は、従来の「指導者」ではなく、「応援団」としての立場が大切だと感じています。親が応援団として子どもに寄り添い、励まし、見守ることで、子どもは安心して自分のペースで成長していけるのです。

親自身が自分の人生を楽しむ姿を見せることが、子どもにとっては大切な学びになります。親が自分を大切にしながら、子どもと共に楽しむことで、幸せな親子関係が築かれていくのです。

私自身も、親子関係のカウンセラーとして多くの方と接し、親が「応援団」でいることの価値を多くの親御さんと共に見出してきました。

親としての責任を感じすぎず、過度な期待や不安から解放されることで、親子ともに自由で伸び伸びとした時間を過ごせるようになります。応援団でいるからこそ、子どもの個性が最大限に発揮され、周囲の価値観にとらわれることなく、自分らしく成長していけるのです。

子育ては愛と信頼の循環

この本を通して皆さんにお伝えしたいのは、親として「こうあるべき」といった重圧から解放され、喜びに満ちた子育てを楽しんでほしい、という願いです。私たち親が、自分も大切にしながら子どもに向き合うこと、そこに愛と信頼の循環が生まれます。

子どもが自分らしく生きるために必要なことは、周囲の目を気にせず、自分のペースで成長していくこと。そして、その歩みを温かく応援する親の存在です。

この本が皆さんの手に届き、これからの子育てに少しでも希望や安心を感じていただければ幸いです。

新しい時代にふさわしい子育てを共に考え、そして楽しんでいきましょう。