どんな家庭にも起こり得る<モラハラ>
あるアンケートの結果で
「モラハラ行為を受けた経験がある」と回答した子育て世代の主婦は、85%だったそうです。
夫から妻への「言葉の暴力」は、珍しいことではないことがわかります。
*モラハラとは、倫理や道徳に反した いじめや嫌がらせを指す「モラルハラスメント」の略称です。
精神的DVと呼ばれ、肉体への暴力を伴わない言葉や態度の暴力です。
ハラスメントは、行う方が「加害者」、される方を「被害者」という位置づけで見るのが一般的ですが、コミュニケーションの観点から見れば、双方向で起こっていることなのです。
どんどんひどくなる場合と、そうでない場合とある
夫のモラハラ行為がエスカレートするのは、妻の態度、表情、言葉が影響します。
かと言って、うわべの対応だけ変えても、すぐに行き詰ります。
手っ取り早く対策に走るよりも、根本的に解決しなければなりません。
相手との関係で苦しい時に、相手に変わってもらいたいと思うことは多いものです。
が、他人を変えることは不可能です。
自分が変わることは、意識的に取り組むことで可能になります。
自分に向き合い、自分自身をより理解できるようになると、自ずとコミュニケーションは変化していきます。
一度でも辛い経験をしたら、その瞬間から改善に向かって、エスカレートさせないことが重要です。
重要なポイント<その1>
《相手の言葉をそのままの意味で受け取らない》
モラハラの言葉の暴力は、相手の感情が波立った時に起こります。
例を見てみましょう。
「お前はこんなことも知らないのか! いったい親はどんな教育をしたんだ?」
夫が妻であるあなたにこう言いました。
これは、相手のストレスから出た言葉。
発する言葉そのものに意味はありません。
お芝居のセリフのようなものと捉えましょう。
では、本意はどこにあるか?
「この人はストレスいっぱいということか」
「イヤな言葉を言いたいんだ」
「人を見下すことで安心したいのね」
と理解して、相手を見ます。
でも
「そんなことできない!」
と思ったとしたら、その単なるセリフに、自分が感情的に反応しているということです。
「親のことを悪く言うなんてひどい!」とか、
「自分だけが偉いと思ってるのね!」とか。
相手の言葉を聞いて、感情が動くことを「反応」と言います。
まずは自分が反応しているという事実に気付きましょう。
上の例だと
「私は親のことを言われると反応するんだ」
と、わかりますね。
気づいたら、一旦止まれます。
実は、この気づきが自分にとって大きな意味があります。
言葉をそのままの意味で受け取らないとは、
反応せずに客観性を持つという意味です。
重要なポイント<その2>
《もっともっと自分に優しくする》
言葉の暴力を受け取ってしまっていませんか?
心の中で、何が起こっているのでしょう。
こんな声が聞こえるようです。
「今日は機嫌が悪いからしようがない」 → 自分が耐える
「私の言い方が悪かったのね」 → 自分に非があると思う
「私が我慢してやり過ごそう」 → 自分を犠牲にする
「これ以上ひどくならないように黙っておこう」 → 自分を押さえつける
これらは、自分が辛くなるので、自分に優しくしていない言葉です。
相手の言葉を「暴力」として受け取っているのは、実は自分なのです。
かと言って相手と戦うことも、少しも自分に優しくありませんね。
心の中で自分を叱咤激励するのも、自分に優しくありません。
・「もっとちゃんとしなくちゃ!」
・「私が頑張らなきゃどうするのよ」
・「やらなきゃならないことがいっぱいあるんだから、泣いてる暇はないの!」
自分に厳しくすることは、まじめで良いことのように、私たちは教えられてきました。
でも見方を変えると、それは自分を苦しめ、いじめているのと同じことなのです。
自分が自分をいじめていると、
「あ~この人はいじめてもいい人なのか!」
と、他人に思われることが無意識下で起こってしまいます(とても悲しいのですが)。
自分に一番身近な存在は「自分」です。
自分にもっともっと優しくしましょう。
具体的に、自分に優しい声を掛けます。
「○○と言われて、辛いのね」
「泣きたい時は泣いてもいいよ」
「こんなに頑張ってるなんて、けなげだね~」
周りに人がいる時には、心の中で。
誰もいない時には、声を出してみましょう。
例えば、お化粧している時、トイレやお風呂で一人になった時、髪を乾かしている時など、鏡の中の自分に話しかけます。
「私、けっこういいじゃない」
「抜けてるところもあるけど、それも可愛らしいよね」
「あ、笑うともっといいね~」
「よしよし(^^)/」
そして、両手でグッと自分を抱きしめましょう。
重要なポイント<その3>
《自分のストレスを緩和する工夫をする》
一日の中で、心地よく過ごす時間を持ちましょう。
起きた時から寝る時まで、ずっと相手のことが頭から離れなければ、心も身体も休まりません。
・自分の好きなことをしていますか?
・楽しむことを諦めていませんか?
相手から心理的に離れる時間を、意図的につくります。
・家事の手を抜いて、子どもと思いっきり遊ぶ
・落ち着ける音楽をゆっくり聴く
・好みの香りを身に付ける
・自分のペースでスポーツをする
相手がどう感じるかを気にせずに、自分が心地よくなることを優先しましょう。
「でもそんなことしたら、夫が機嫌悪くなる」
そう思ったとしたら、これが悪循環にはまり込む”思い込みのツボ”です。
このループから、一刻も早く抜け出したくはありませんか?
《ポイントのまとめ》
3つのポイントは、難しく感じたでしょうか?
できることから始めてみませんか。
あなたがどう対応するかで、相手の言動が変わります。
心理的要因が影響しているモラハラ行為
日常的に苦痛を感じるような状態なら、ひとりで解決するのは困難です。
あなたが幸せに生きることを阻む理由が、心の中にあります。
・過去に心が傷ついた「トラウマ」の存在
・自分を大切な存在と捉えられる「自己重要感」「自己肯定感」の欠如
・自動的に反応してしまうホルモンのアンバランス
など、他にも様々な要素が関係しています。
自分一人で解決するには無理があるでしょう。
すぐに助けを求めてください。
プロのカウンセリングを受けることをお勧めします。
そして あなたが解決する力を蘇らせて、自分の人生を切り開いていきませんか!
『ほんもの家族』のコミュニケーション・サクイエでは、家族関係の問題に取り組み、自分らしく生きる道を歩めるようにサポートしています。
心の個人セッションで、あなたに輝く人生を手に入れてもらうことが、私の望みです。
・自分の反応の癖を知る。
・偏った思い込みに気づく。
すると、コミュニケーションを自然に変化させることが容易になります。
さあ、あなたも自分の人生を自分の力で、心地よく幸せに変えていきましょう。
「お試し体験セッション」でお会いしましょう💛