思春期に反抗する? しない? 3つのポイント

思春期のコミュニケーション
3つのポイント

思春期のお子さんとのコミュニケーションに不安を抱えていませんか?

子どもの思春期は
★親に反抗するのが当たり前
★反抗期がないと大人になってから心配
と、昔から言われてきました。

でも近年ではその考え方がずいぶん変わってきているのをご存じでしょうか。
それは最近の子どもたちの多くが、競うこと、争うことを好まないので、思春期にも目立った反抗を見せない例が増えているのです。

では、子ども達に反抗心はなくなったのでしょうか?

それは違います。

反抗する理由があれば、反抗します。
が、争いたくないために、心の中で、または親の目の届かないところで反抗するのです。
親が子どもを注意して見れば、わずかな表情や態度から反抗に気付けるのですが、はっきりしないので気づきにくく、反抗心がないように勘違いしてしまいがちです。
反抗する理由とは、親から具体的な指示が多く、うるさく感じるところから始まります。

でも、親がうるさくなければ
反抗する理由がないので、子どもは親に反抗しません。
このケースも増えています。

どんな親子関係を築いているのでしょうか。
3つのポイントを押さえて、快適な関係を維持しています。

その1)子ども扱いしない

思春期は身体だけでなく、精神的にも大きく成長する時期です。
親からすれば「まだまだ子ども」に見えるかもしれませんが、この時期のお子さんに「子ども扱い」は適しません。一人の大人として対等に接することで、お子さんは、親に尊重され大切にしてもらっていると感じます。

自然と自分の考えや行動に責任を持てるようになるのです。

その2)悩むのは良いこと、解決を急がない

思い悩むのが思春期の特徴でもあります。
なぜ生まれてきたのか、何をしていくのか、自分の存在に意義があるのか、など、人それぞれの人生のテーマが始まります。周囲の人からどう見られるのか、身なりや容姿を気にするようにもなります。
茶化したり、軽んじたりせず、黙って寄り添う姿勢でいましょう。


質問されても、自分で考え続けるように促します。

子「お母さん、私は大学に行った方がいい?」
母「大学に行くのがいいかどうか、考えているのね」
子「うん。行く意味があるのか、わかんないのよね・・・」

親が答えを与えなければ、子どもは自分で考え続ける自由を得られるのです。
これが子どもをグンと成長に導きます。

その3)親と子どもの違いを受け入れる

親と子どもは全く別の人格です。

それぞれに大事にすること、こだわること、好みなどは違って当然、と認めましょう。
頭でわかっていても、赤ちゃんから一緒にいる親からすると、自分のやり方や大事にすることをやらせたくなることもあるでしょう。この年代のお子さんは、勉強や部活、習い事、友人関係など、やることをたくさん持っている場合が多いですね。親が気になる部屋の片づけとか、お風呂や食事とか、お子さんによっては興味がないこともあります。

親が大事にすることは、子どもにやらせるより、自分が実践しましょう。

片付けが大事なら、親自らがきれいに片づけます。
勉強が大事なら、親自らが興味のある勉強をします。
その姿を見て育つ子どもは、自然と自分にとって大事なことを行うようになります。
親子はお互いに影響し合って生活しています。

3つのポイントを押さえれば、この時期を快適に乗り越えられます。

親子関係が、より親密なものになり「ほんもの家族」の幸せが得られるでしょう。

「現実はこんなきれいごとでは済まない!」

こんな風に感じた方もおられるでしょう。
思春期のお子さんが悩みの種になっているのではありませんか?
それには、ちゃんと理由があるので、改善することができます。
どちらかが我慢すればいいということでは ありません。
親が子どもを思う気持ちはかけがえのない大事なものです。
でもそれを伝える方法が適切でなければ、親子のすれ違いが大きくなってしまいます。
親も子どももお互いに尊重して心の通うコミュニケーションの方法があります。

子どもはどんどん大きくなるので、迷っている暇はありません!
今すぐに行動することが、親子関係の絆をより深めることにつながるでしょう。


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